2025年も残りわずかとなりました。いつものように今年のまとめを書き留めていきたいと思います。
ひとつめ。
ensembleさまの「宿りし乙女の誓いと魔法」(以下、乙誓)

もはや説明不要な感じもある、ensemble様の乙女シリーズ最新作。
女装して女学園に通うことになった、というお馴染みの展開はいつもの通りですが、今作のテーマは「魔法」ということで、水瀬がシナリオを担当した乙女シリーズ前作「乙女の剣と秘めごとコンチェルト」では騎士でしたが、今回の主人公は男子でありながら魔法少女になります。
昨今の魔法少女というと、変身して悪の組織や悪者と戦うイメージが強いですが、かつて魔法少女といえば、異世界から魔法の修行にやってきた女の子が魔法の力で人々の悩みを解決したり、変身することで様々な職業やアイドルになったりと、悪と戦うという要素はあまりないものがほとんどでした。今作、乙誓の魔法少女も、どちからといえばこちらのタイプです。
どうして詩乃を含むヒロインたちは魔法が使えるようになったのか、そもそもどうして魔法というものが(設定を同じくする、現実世界に則した)乙女シリーズの世界観で存在しているのか。そのあたりに関してはネタバレになってしまうので詳しくはお話できませんが、乙誓の世界観やお話は、乙女シリーズという優しさの詰まった世界観で魔法というテーマと向き合う場合にどういったお話にするべきなのか、という部分と水瀬なりに向き合った物語になっています。
去年の雑記で「心強い企画」といったのは、他でもない乙誓で、泰良先生と浅黄先生というお二方とご一緒できたことは、とても心強いものでした。
やや、ふたつめ。
あざらしそふと / iMelさまの「年上彼女 」

昨年発売された「年上彼女」のswitch版が今年リリースされました。移植なのでカウントすべきかちょっと迷いましたが、移植するにあたっては当然えっちな部分というのはカットされているのですが、そのままだとお話に矛盾が出てしまうのでswitch版にはswitch版のシナリオが用意されています。そのシナリオも水瀬が書かせていただいているのでお仕事としてカウントすることといたしました。
PC美少女ゲーム以外、いわゆる家庭用ゲーム機に水瀬拓未の名前でクレジットしていただくのは、たぶん今回が初めてのはず。はず、となるのは、お手伝い自体は何度かしたことがあるためです。
ちなみに「水瀬拓未」という名前でゲームに名前がクレジットされたのは、シナリオライターのデビュー以前にも何度かあったりしますが、こちらも厳密には家庭用ゲーム機ではないので、やはり「家庭用ゲーム機」というくくりだと、初めてになるはず。
switch版でもいろいろおっきい甘寧先輩と、イチャイチャしていただければ幸いです。
今年のこと
去年は乙奏のことを振り返ったり、コロナのことをお知らせしたりしましたが、今年はそういった目立った書くことがとくになく「ぐぬぬ」と唸ったものの、やっぱりとくになく。
自分の好きなことや好きなもののことを書いてもよいのですが、とりたてて目立ったものもなく。
来年はここに書くことがたくさんあると良いのですが、果たしてどうなるか。
そのほか
ここ数年は、この雑記で「来年はこれやります」的なことをちょっと触れたりもできたのですが、今年はそういったこともなく、静かで淡々とした年越しです。
なんやかんや、お仕事はさせていただいていますので、そちらについては発表ができる時期になったら、いろいろお伝えできればと思います。言える範囲で正直に言うと、すごく心強い企画に参加しています。
画像は、乙誓発売のときにXに投稿した画像の完全版。実はあの写真の隣にはCDを入れている棚があり、そこには美少女ゲームのCDが収納されているのでした。自身が関わったゲームだけでなく、足を運んだイベントで購入したものだったり、好きなメーカーやアーティストのCDだったり、わりとわちゃわちゃっと収納されています。当たり前ですが、最初は数枚しかなかったのが気付けばここまで増えていた、ということで、これもまた、自分の歩んできた歴史のようなものかもしれません。
それでは、また来年、あなたとどこかでお会い出来ますように。
